Sidus設立の思い
Sidus 設立の思い
この度、埼玉県と東京都に野球スクール「Sidus」を設立させていただきました。 私自身、様々なカテゴリで選手、指導者として野球に携わってきました。その中でも特に小中学生の野球には強い思い入れがあり、野球スクールの設立に至りました。私は小中学生にとって「この先も通用する野球技術を身に付けること」「健康な状態で次のステージへ送り出すこと」が大切であると考えています。小中学生の間は特に身体が大きい選手が有利ですが、先のステージで通用する技術を早い段階で身に付ける、ということにおいては差はありません。今、野球に取り組む小中学生のゴールは今のステージではないはずです。チームの勝利をはじめ、NPBのジュニアチームや日本代表など今目指す目標が増加傾向にあることは素晴らしいことだと思います。しかし、だからと言って必要な基礎練習を疎かにしたり、痛みを抱えながらプレーを続けることはこの先の野球人生においてプラスにはならないでしょう。
この先も通用する野球技術を身に付けること
私もボーイズ(中学硬式野球)の監督をしていましたが、チーム練習ではどうしても連携の練習や実戦形式の練習に時間を割かなければなりません。守備で言えばシートノックやカットプレーの確認、ケースノックやサインプレーなどの割合が特に上級生になるほど増えていくと思います。これらの練習はもちろん必要な練習ですが、この練習の中で例えば「捕球時の姿勢を改善する」という課題を克服していくことはなかなか難しいでしょう。野球スクールはチームの活動や指導を批判するものではなく、チーム活動の中で取り組み切れなかった個人の課題克服をサポートするための場所であり、より上のレベルの技術を身に付ける場所です。小学生だからここまで、ということはなく出来ているのであればもう一歩先の技術を追求していきます。当然その技術を身に付けるための身体作り(可動域、筋力など)も行います。一人ひとりに必要な指導を心掛けていますが、共通して大切にしていることは「まずは事実を理解してもらう」ことです。バッティングで言えば「最短距離で打つ」というのは感覚であり、実際の動作とは異なります。これから野球を続けていくとたくさんの人からアドバイスをしてもらう機会があると思いますが、そのアドバイスは「事実を言っている」のか「感覚を伝えてくれているのか」を見分けることができないと技術を崩す要因になりかねません。また、事実を理解せずとも感覚だけで結果が出る場合もたくさんありますが、何かがきっかけで崩れてしまったときに戻すことが難しくなります。感覚は常に変わっていくからです。
健康な状態で次のステージへ送り出すこと
Sidusでは治療院と連携し検診を実施しています。野球特有の怪我、成長期特有の怪我を予防し、健康な状態で次のステージに送り出すためです。肩肘の怪我に関してはまず痛みや違和感を感じた段階で指導者に伝える習慣にすることが大切です。チームではレギュラー争いがあったりして言いにくい場合もあるでしょう。ですが、Sidusでは練習前に必ず体の状態をヒアリングします。早めに痛みを伝えてくれることで重症化を防いだり、平日に治療、リハビリを行うことで週末の練習に差し支えなく取り組める場合もあります(もちろんそうではない場合もあります)。 一方で、特に肘の故障では初期段階で痛みが出ない場合があります。そのような故障を防止するために有効なのが定期的な検診です。肘の内部をエコーで確認することで痛みがなくても異常を発見することができます。野球の現場だけでなく、治療院も一体となって一人の選手をサポートしていく、という形が今の時代の指導であると考えています。
1人ひとりに寄り添う指導
「Sidus」には「寄り添う」という意味が込められています。一人ひとりの選手に寄り添い、サポートしていくことで選手が豊かな野球人生を送ってくれればと思います。体験参加も実施していますので、ぜひ一度参加いただければと思います。
Sidus Baseball Resort